FRJ2018でクライアントと一緒に登壇しました

2018年3月17日、東京で開催されたファンドレイジングのカンファレンス「FRJ(ファンドレイジング・日本)2018」にて、アカツキの永田が、クライアントである「認定NPO法人ソルト・パヤタス」の事務局長・井上広之さんと一緒に登壇しました。
また、同じ組みわせとして関西からは、「office musubime」の河合将生さん、「認定NPO法人大阪自然史センター」の事務局長・川上 和歌子さんもご一緒くださいました。
全体の司会進行を引き受けてくださったのは「認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン」の谷口真菜実さんです。

68名の方にご参加頂きました。テーマは「受け入れ団体から見た伴走型コンサルタント」として、当初は資金調達を経営課題においていた団体が、コンサルタントとのコミュニケーションや分析を経て、中期経営計画やビジョン/ミッションの共有、事業の優先順位づけなどに着手することになったプロセス・その成果を、主に現場団体側からお話いただきました。
最初のアイスブレイクでの「コンサルタントのイメージは?」という質問に対して、グループでは「詰められそうで怖い」「ピンキリで怪しい」なんて回答も。

後半のパネル型質疑応答では、「他の職員・役員からの評判は?」「コンサルタントを受け入れることで失ったもの」や「今なら言える実は困ったあの時」など、ネガティブな側面からもぶっちゃけトークを行いました。
信頼構築には時間がかかるが信じて変化を待つこと、団体側の受け手がいて初めてコンサルティングが機能すること、団体の方向性や基準を明確にすることのメリットと同時に負担の覚悟も必要なこと等の話題が出されました。

本セッションは、約1年前近く前から何度もなんども打ち合わせを重ね、申請書・企画書・進行表はそれぞれバージョン3まで、プレゼンスライドに至ってはバージョン7になるまで作り込みました。
このチームが伝えたかったのは、「あくまでも主役・主権は現場にいる団体である」ということ。今回お伝えした内容が、コンサルタントと団体の対等なパートナーシップづくりのヒントになれば幸いです。

なお、本セッションの申請にあたっては、日本NPOセンター創設者・現顧問である山岡義典さんから推薦コメントを頂戴しました。我々も非常に勇気付けられたメッセージでしたので、ここで一部をご紹介致します。
『非営利組織の資金源は、その金額だけでも、その調達手法だけでも語れない。いつ、どこで、どんな資金を、どのように調達するかという、そのありようは、組織基盤そのものの整備や強化に、場合によってはその阻害にすら深くかかわる。』

また今回2団体の発表事例は「Panasonic NPOサポートファンド助成事業」の支援を受けた、NPO組織基盤強化の取り組みによるものです。アカツキはこの助成プログラムと、ソルト・パヤタスとの関わりによって大きく育てて頂いたと感じています。心より感謝申し上げます。