【募集期間1/29〜3/4】立ち止まり対話するための助成金+コンサルティング「AKBN(アケボノ)ファンド」第2期

■助成金プログラムの概要

認定NPO法人アカツキでは、2018年度からNPO向け助成金のプログラムを開発・運営しています。
その名も立ち止まり対話するための助成金+コンサルティング「AKBN(アケボノ)ファンド」。団体の事業推進ではなく、ミーティングや会議にしっかり時間をかけるための資金を拠出します。

募集要項と応募書は、こちらのリンクからダウンロードください。

▶︎募集要項(PDF)

▶︎応募書(Word)

 

私たちの団体名である「アカツキ(暁)」は、日本語で、夜明け前のまだ暗い時間帯のことですが、今回のプログラム名とした「アケボノ(曙)」は、それより少しだけ後の、夜が明け始める頃を指します。
コンサルティング組織である我々はあくまでも裏方、社会課題やまちづくりの現場最前線にいる、団体やその受益者・支援者・一人ひとりの市民こそが、陽の光のあたる主役だ という想いを込めて名付けました。

■助成金プログラムの趣旨

『長期的な成果のために立ち止まる』

一般的なNPO向けの助成金や補助金は、新規事業開発や事業推進のための資金であることが多く、中には職員の人件費に使えないものもあります。そのため申請・取得のタイミングや量を間違えてしまうと、イベント実施や報告書作成といった目の前の仕事に追われ、準備や振り返りのような、組織にとって土台となる大切なこと・大切なひとに目を向けることができないまま、時間が過ぎてしまうことも少なくありません。
そこで本助成金プログラムは組織基盤整備の根本として、すぐ側にいる理事・職員・支援者と対話するために、立ち止まり、足元を確認することを目的に設立されました。「短期的な成果や収入に結びつかないが長期的に見て重要な取り組み」に必要な、管理部門の人件費やその他の費用を助成し、アカツキの伴走型コンサルティングと併せ、支援を行う制度です。

『多様なコミュニティを自団体から実現する』

具体的な使途・取り組みとしては、以下が挙げられます。
・団体が目指す目的をはっきりした言葉にする
・信頼できるメンバーを見つける
・内部コミュニケーションの風通しを良くする
カリスマでなくても、優秀でなくても、ごく普通の市民同士が語り合い、ぶつかり合い、違いを認め合う。対話を通じた、多様な価値観と多元的な関係性が同時に成り立つコミュニティにこそ、市民社会の可能性があると考えるからです。

『参加と協力の仕組みを育てる』

寄付やボランティアという形での参画には、それを受け止めて活かす力。つまり、上手な募集方法に加え、それぞれが持ち寄ったお金や時間に合わせた準備・フォロー・報告やお礼など、工夫や努力がNPO側に求められます。
アカツキの考えるNPO法の理念は、単に社会課題解決のための事業の推進ではなく、社会課題の解決や新しい理想のまちづくりの”プロセス”に、より多くの人が当事者として参加・協力していけるようになることです。それにより人々が互いに勇気付けられ合い、自分の可能性を知り、ゆるやかなつながりと居場所を見い出していけると信じています。
「持ち寄って働く、寄り合って暮らす。それぞれの『私たち』に拓かれた社会へ」このアカツキのビジョンに共感し、今、立ち止まる勇気を持ちたい皆さんからの応募をお待ちしています。

*今年度から「会計特化型」の新プログラムを創設しました。資金拠出者であると同時に支援に入ってくださる末吉税理士のコメントです。

税理士の末吉です。NPOの会計税務に携わっています。また一個人としてさまざまなNPOに寄付をしてきました。
そのなかで、お金ではなく他の方法で寄付をした方が良いのではないか、会計処理の質問に答えるだけでは足りないのではないか、という疑問がわいてきました。
アカツキさんに相談にのっていただいたご縁で、今回、会計特化型の枠を提供できることになりました。アカツキさんのコンサル・少額ですが助成金・私の実働の寄付の3点セットになりました。事務体制整備ノートから3年振りにアカツキさんとご一緒させていただくこと、皆さまとお会いすること、楽しみにしております。

■助成期間

・2019年4月1日から2020年3月31日の1年間のうち、団体が希望する3ヶ月間程度

■助成金額/件数

A.通常型
現金30万円以内+30万円相当のアカツキによる伴走型コンサルティング(2〜3時間×3〜6回程度)/1件

B.会計特化型
現金10万円以内+10万円相当のアカツキによる伴走型コンサルティング+5万円相当の末吉税理士による専門家支援(それぞれ2時間×3回程度)/1件

■対象となる組織(※)

・福岡県内に主たる事務所をおくNPO法人
・2名以上の有給職員がいること
・年間の事業収入が200〜800万円程度
・自己財源(次年度も確実に継続が見込める収入)比率30%以上
(※)本プログラムの効果が出やすい推奨としての目安であり、申請の必須条件ではありません。判断に迷う場合はお問い合わせください。

■対象となる取り組み例

A.通常型
・メンバー間の相互理解を促進する取り組み
・組織の目指すビジョン/ミッションを明文化する取り組み
・求める人材像を能力/資質の両面から明確化する取り組み
・中期経営計画や財源戦略を策定する取り組み
・事業間の連動性や成果の目標値を可視化する取り組み
・ロジックモデルとKPIを策定する取り組み

B.会計特化型
・領収書や伝票等の適切な処理や管理方法を整理・共有する取り組み
・日々の現金精算から会計ソフト、決算までの流れの見直し・改善の取り組み
・物品購入や助成金使用の決済権限等のルールづくりの取り組み
(短期間のため税務に関する支援は対象外となります)

*その他の内部コミュニケーションに関する取り組みも対象となります。
*助成決定後にヒアリングを行い、アカツキと一緒に再調整・決定します。

■対象となる費用(※)

A.通常型
・取り組みに必要な人件費(管理部門にかかるものに限る)、ミーティング会場費、文具等消耗品費、飲食費、交通・宿泊費 など

B.会計特化型
・上記に加えて、会計ソフト・プリンター・PC・ファイルなどの事務所備品や、棚などの什器も対象となります。

(※)なお、個別事業推進のためと考えられる費用については、人件費・その他の費用共に対象外です。

■選考基準

・応募書の記載内容が具体的で実施に妥当性があるか
・事前に団体内部で取り組みの合意を行なっているかどうか
・取り組みに割く時間を確保しているか
・事業の財源に持続性(自主財源向上)を意識しているか
・団体が受益者と支援者に対して対等な関係性を築いているか
・団体の事業内容がビジネスに偏りすぎていないか
・NPO法人として所轄庁への事業報告書等の提出を行っているか

■選考方法

1)応募書による書類審査(必要に応じてお電話で追加確認)
2)Web上に公開されているWebサイトや事業報告・決算書等の閲覧
3)審査委員によるヒアリング(3月17日午前を予定)
*応募多数の場合は、1)2)をもって一次審査とさせて頂く可能性がございますので、あらかじめご承知おきください。

■終了後の報告

・A4一枚程度の報告書類をご提出いただきます。
・領収書等の添付は必要ありません。
・終了後、振り返りインタビュー記事をWeb等に公開させて頂く予定です。
*助成期間中においても、取り組みの内容をWebやSNSに公開させて頂くことがございます。内容は可能な範囲で結構です。

■財源について

本ファンドの資金は、アカツキ正会員・サポーター会員から頂戴しました会費を活用させて頂いております。
また、本プログラム改善については、市民社会創造ファンドが募集する「市民ファンド推進プログラム助成事業」の助成金を活用させて頂いております。

■応募締め切り

2019年3月4日(月)23:59
*選考結果は、3月下旬頃に応募団体への個別メールでお知らせします。また採択団体については、アカツキwebサイトでも発表いたします。

■公募説明会

2019年2月18日(月)同内容で2回行います
・昼の部 15:00〜16:00  福岡市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」(福岡市中央区今泉1-19-22 天神クラス 4階)
・夜の部 19:00〜20:00  福岡県NPO・ボランティア交流センター(福岡市博多区吉塚本町13番50号 福岡県吉塚合同庁舎 5F)
参加を希望される場合は、以下メールアドレスまでお申し込みください。

■書類提出/お問い合わせ窓口

info@aka-tsuki.org(担当:永田・雪松)