たくさんの人の信頼と共感を集める「認定NPO法人」になることは、決して簡単ではありません。しかし、認定取得という大きな目標に向かい、日常の実務の改善を地道に続けていくことは、職員がイキイキと働ける職場になり、事業で社会的な成果を生み出していくことにつながります。

　本セミナーでは、昨年度、福岡県・アカツキ・税理士の三者が個別支援を行い、実際に認定取得に大きく近づいた３団体の実務担当者を事例発表の講師に招き、認定取得へのポイントを紹介します。ぜひ一緒に認定取得に向けた一歩を踏み出しましょう！

認定NPO法人制度の意味

　「認定NPO法人制度」は、認定法人に寄附した個人や企業が税制優遇を受けられることで、市民からNPOへの寄附を促進する制度です。平成23年の法改正で認定要件が緩和され「3000円以上の寄附者を年平均100人以上集める」といった条件も選べるようになったため、全国では認定NPO法人が増え続けており、福岡県内で新規に取得した法人数も10を超えています。しかし、寄附集め以外にも多岐にわたる認定要件を満たすことは容易ではありません。

　そこで、本セミナーでは、過去2年間で福岡県とアカツキが実施してきた支援より、NPO法人を運営する実務の現場で本当に必要とされる「寄附集め」「法務・労務・税務・会計書類の整備」「組織内コミュニケーション」をテーマに、事例紹介を通して、基礎知識から具体的な現場の工夫までをご紹介します。

　認定NPO法人を目指す団体の理事や職員の方はもちろん、寄附集めや組織基盤の整備に取り組みたいという方は、ぜひお気軽にお申し込みください。

セミナー詳細

第1回：支援者が応援したくなる！寄附集め

　寄附を集めるためには、団体が取り組む課題や解決策をわかりやすく言葉にして伝える必要があります。それらを踏まえたうえで、計画づくりから実施の手法、御礼と報告までの成功ポイントについて、実際の寄附集めキャンペーンとイベントの事例を通してご紹介します。

第2回：ここを押さえれば安心！会計の実務

　会計業務を適正に行うことは、団体の経営状況の把握や支援者への情報公開のために非常に重要です。日常の会計帳簿や決算書作成、また寄附者名簿の整理において、見落とされがちな認定取得への注意すべきポイントをご紹介します。

第3回：みんなで認定申請に取り組む！組織づくり

　組織づくりに取り組むことは、代表や担当者だけではなく、組織全体で情報を共有し、合意形成しながら認定申請を進めることにつながります。組織コミュニケーションを活性化するマネジメント、また定款や認定基準に沿った適切な法人運営を行ううえで抑えておくべきポイントをご紹介します。

＊毎回セミナーの冒頭に、認定NPO法人制度の概念や意義についての解説が含まれます。

認定取得個別支援のお知らせ

　本セミナー受講の後、希望する団体は、福岡県NPO・ボランティアセンター、NPO法人アカツキ、税理士の専門家三者が、認定取得に向けて団体と共に取り組む「伴走型個別支援」を無料で受けることができます。

　募集は5〜6団体で、応募多数の場合は書類選考を行います。詳しい応募条件や伴走支援の内容は、セミナー内で告知致します。認定取得に向けて準備中の団体や、専門的サポートが必要な団体は、ぜひ応募をご検討下さい。

過去に認定取得個別支援を受けた団体や既に仮認定の申請を行った団体（認定は不可）も応募頂けます。

＊本セミナーは「平成27年度 福岡県認定取得促進事業」として、福岡県NPO・ボランティアセンターとNPO法人アカツキの協働にて企画・運営しています。