トヨタ財団広報誌『JOINT』に山岡義典様との対談が掲載されました
公益財団法人トヨタ財団が発行されている広報誌「JOINT(ジョイント)」27号に、日本NPOセンター顧問/助成財団センター理事長・山岡義典さまと、アカツキ・永田の対談記事が掲載されました。
成果評価とロジックモデル、市民活動とファンドレイジングの意義、課題解決と価値創造などをテーマにお話させて頂きました。光栄な機会を頂戴し、誠にありがとうございました。
なお、JOINTはこちらのページからPDFでダウンロードしていただくことができますし、冊子の購読依頼も可能です(無料)。
以下、本誌から永田発言箇所を一部のみ抜粋させていただいております。
ロジックモデルによる成果定義の危うさは、予想されていなかった別のインプット因子(枝)を無視してしまうことだと感じます。
私の所属する団体では、理事全員でロジックモデルを作りました。資金調達のプレゼンのためではなく、自分たちが大事にしていることの再確認のためで、ファンドレイジングのコンサルティングで大切なのは「資金調達額」よりも「支援者数」だという結論に至りました。
たとえば、企業と協働できない、行政も税金をつかわない、1円も流通していない。けれど地域のおばちゃんたちがすごく楽しく活動していて子どもたちものびのび遊んでいる、そのなかで子どもたちの自尊心や社会性 が育まれたりする場には意義があると思います。
市民活動の評価をする場合は、誰が評価者なのか・何を基準にするのか・誰に対する説明責任かを明らかにしなければ、弱者や不幸を喧伝することで資金調達を行うことを促進しかねず、危険です。
機会があれば、お読みくださった方のご感想やご意見も聞けると嬉しく思います。