草莽塾in福岡 第2回講義を開催しました!

NPOのマーケティング力強化を目的とした「草莽塾in 福岡2014」の第2回講義を、8月23日(土)に開催しました。

講座では第1回で解説された環境分析・ターゲティング・ポジショニングのふりかえりから、丸一日かけてマーケティング・ミックスと呼ばれるマーケティング施策立案について学びました。受講団体5団体から20名近い方が参加し、熱気に満たされた時間となりました。

▶塾長・長浜さんのブログ記事はこちら
草莽塾in福岡2014の第2回目の講義を行いました!(8/23)

▶受講団体の紹介はこちら
1)NPO法人循環生活研究所
2)NPO法人エデュケーションエーキューブ
3)NPO法人いるかねっと
4)NPO法人グリーンシティ福岡
5)NPO法人そだちの樹
6)草莽塾を支える事務局

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講座冒頭では、「NPOマーケティングの”5C”」の概要紹介がありました。一般的に使われる「ロバート・ラウターボーンの4C」に快適さを加えた、Customer Value(価値)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)、Comfort(快適さ)の5つの視点で施策立案を行います。
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5C分析の具体的な解説に入る前に、草莽塾では恒例となっているチラシ作成のワークを実施しました(昨年度、アカツキも取り組みました!)子ども向けのアウトドア・アクティビティ体験の参加者を集めることを目的に、”団体ごと異なる配布先”に最適なチラシを作成します。
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さかなクン。
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その後、グループごとチラシの紹介を行い、他のグループのメンバーが「誰をターゲットとしたチラシか」をクイズ形式であてます。すんなり分かるチラシもあれば、なかなか答えに辿り着かないものも。長浜さんからは一方的な情報発信ではなく、双方向性のあるコミュニケーションを行い、何かしらの行動に導いていくことが必要といった、フィードバックがあります。これらを最適なものにしていくために、5C分析は必要なものです。
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昼食後は5C分析の各項目について、詳細な解説がありました。Customer Value(価値):受益者・支援者それぞれに対してどんな価値を提供するか、Cost(コスト):ターゲットが探索・購入・使用・事後といったフェーズでどういったコストを減らしていけるか、Convenience(利便性):流通チャネルをどう拡充していくか、Communication(コミュニケーション):公告・販売促進・人的販売・パブリシティ・口コミという複数の手段をいかに連携させ活用していくか、Comfort(快適さ):人・物的証拠・プロセスという段階でいかに快適さを提供していくかという視点です。

それぞれを単発で行うのではなく、連携させ複合的に取り組んでいく必要があります。またそれらの取り組みが果たして効果があるのか、あるいはないのかという評価を行い、PDCAサイクルを適切にまわしていかなくてはなりません。
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最後に団体ごと、市場規模の算出と5C分析に取り組みました。市場規模の算出では、施策のターゲットがどのくらいの人数でどういった範囲にいるのかを数量的に示します。
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もちろん終了後には懇親会。もつ鍋屋さんで講座の労をねぎらいました。
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次回は9月6日、中間発表会です。ここではこれまでに取り組んだ課題の結果をもとに、12月に開催される最終報告会までの実践フェーズで、どのようなマーケティング施策を実施するかを発表します。どういった施策が発表されるのかとても楽しみです。