影山知明さん出版記念トークイベントを開催しました

8月2日、福岡市中央区の「カンティーナ赤坂」というバーにて、影山知明さん『続・ゆっくり、いそげ』出版記念トークイベント in 福岡を開催しました。
影山知明さんは、代表理事の永田が、アカツキを立ち上げる前の東京修行時に“かばんもち”インターンとしてお世話になった方で、東京の西国分寺にある「クルミドコーヒー」というカフェを中心に、出版や地域通貨、農業と活動を広げてこられました。

今回はその中でも、クルミド出版より発行された『続・ゆっくり、いそげ』という、影山さんご自身の二作目の著書について、お話を伺う時間を準備し、NPO、企業、行政、地域のお店など、様々な立場の方が、同じ関心のもとに集まってくださいました。

影山さんご自身のこれまでの人生のあゆみを、赤裸々な失敗やお店を立ち上げることの負担、家庭のことも交えながら語ってくださり、本については、その中に書いてある“逆三角形の”組織づくりの実践はもちろんのこと、手作りの本の製本手法やその味わいについてもお聞きすることができました。

途中で参加者同士の意見交換と、そこから出てきた疑問や感想に応えて頂く時間もあり、特に、「個人を一番に見ることから始まる」「民主主義を実践している」という影山さんの言葉が印象的でした。

終了後の懇親会では、ほんの中にあった「おでん理論」についてのやりとりが盛り上がり、参加者それぞれ「私はおでんの具で言えば〇〇です、理由は〜〜〜」という時間があり、それぞれの自分の特徴の捉え方や、場に関わるスタンスの解釈を楽しんで聞きあう時間になりました。

つゆ(場)の出汁によって、たまごも、だいこんも、こんにゃくもおいしくなるが、そこにはたらきをなしているこんぶやさつまあげや牛すじがある。
個々の具材がいかされているといってもそれらはバラバラに活躍するわけではなく、おでんとしての一体感がある。
具材の中に「引き立てられる」のが上手な具材とむしろ「場を育てる」方面でこそ力を発揮する具材とがあることにも気がつく。

ー「続・ゆっくり、いそげ」より

 

影山さんとは有難いことにご縁が続き、年に1度ほどのペースで福岡にお招きすることができています。
この本・今回の企画も、発信して終わりではなく、受信した側の私たちの解釈で、今後更にゆっくりと育っていく機会になればと願っています。

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