『私たち』から社会を描く〜韓国の市民活動・協働視察プロジェクト!報告会

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2015年1月24日(土)に、アクロス福岡 円形ホールにて、『私たち』から社会を描く〜韓国の市民活動・協働視察プロジェクト!報告会を開催しました。当日は50名を超える皆さまにご参加頂きました。高い関心を寄せて頂き、誠にありがとうございました。

NPO法人ドネルモとNPO法人アカツキは、『『私たち』から社会を描く〜韓国の市民活動・協働視察プロジェクト!』として、2014年9月30日〜10月2日の3日間にかけて、韓国ソウル市を訪問し、【お金】【コミュニティ】【評価】の3つの視点から、市民活動の最前線で学んできました。本報告会では視察で得た知見を活かした取組みを、私たちがいかに福岡というまちで実現していくか報告しました。

また、報告会に合わせて、視察レポート「マウル・マンドゥルギ」を発行。クラウドファンディングにご支援頂いた皆さまにリターンとしてお渡ししました。PDF版はプロジェクトのWebサイトにて、3月1日に公開予定です。

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なお、本報告会の開催また視察レポートの制作は、クラウドファンディングでの62名のご支援により実現しました。視察メンバー一同より、心より感謝申し上げます。


当日の司会進行はアカツキ理事・原口ゆいが担いました。
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まずは、ドネルモ事務局長・宮田さんより、本視察の趣旨および団体・視察メンバーを紹介。昨年度は、ソンミサン・マウル協働視察プロジェクトを通して、住民自ら暮らしをつくっていく互助的なネットワークである「マウル」を学びました。今回はそのマウルを支援するセンターをはじめ、市民シンクタンク・社会的企業インキュベーションセンターを訪問し、福岡で『私たち』の社会を描くための知見を探していきました。

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続いて、本視察プロジェクトで訪問した、①希望製作所、②マウル総合支援センター、③seed:sについて報告。

①希望製作所(アカツキ代表理事・永田)
市民シンクタンクNPOとしてボトムアップ型で政策に大きな影響を与える。また、経営財務基盤に寄付を置き、寄付者を巻き込みコミュニティ化し、年間予算約40億ウォンの70〜80%を寄付で得る。独自のファンドレイザー育成プログラムも運営。

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②マウル総合支援センター(ドネルモ代表理事・山内さん)
ソンミサン・マウルのような住民主導の自発的な地域をソウル市の15の地域へモデル移転に取組む。行政主導ではなく、住民が自らの問題意識をもとに「住民による住民支援(マウルネット)」の構築のため、住民による提案を企画の立上げから事業執行まで幅広く支援。また、視察で訪問した、同センターが支援するソンデコル・マウルとチャンシン・マウルについても紹介。

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③seed:s(アカツキ事務局長・松島)
市民自らが自立した組織基盤のもとに、革新的な社会的企業を生み出していくために、青年社会起業家のインキュベーションに取り組む。現代自動車や韓国社会的企業振興院などと連携し、2011年〜2014年で115チームを育成。社会起業家のコミュニティづくりと企業などによる資金的支援の橋渡しにより、社会的企業のエコシステムを構築。

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また視察を受けて、ドネルモ・アカツキ両代表理事より「ふくおかでできるかも」をキーワードに、福岡で実現したい取り組みを紹介。アカツキはこれまでの事業と、本視察で得られた知見を元に、ファンドレイジング・スクールの設立を目指していきます。

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報告後は、参加者同士で疑問や感想をシェアリング。NPO、行政、大学、営利企業、シンクタンク…と多彩な方々にご参加頂きました。

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最後は会場とのやりとり。住民が主体的であることへの韓国独自の社会背景はなにか?、寄付を促進する法的整備はあるのか?、シンクタンクはどう成果を施策に反映していくのか?などなど、たくさんのご質問を頂きました。

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改めて本報告会にご参加頂いた皆さま、誠にありがとうございました。
また、当日までの準備や進行はアカツキ・インターン生の仲野美穂(九州大学大学院1年)が一緒に取り組んでくれました。お疲れさまでした!

視察レポート「マウル・マンドゥルギ」のPDF版は3月1日に公開予定です。どうぞお楽しみに!
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