NPOのマーケティング力強化を目的とした「草莽塾in福岡 2015」が開講しました!
8月11日(火)にオリエンテーションを開催し、NPOのマーケティング力強化を目的とした福岡市主催「草莽塾in福岡 2015」が開講しました!
第三期目となる2015年度の受講6団体は以下の通りです(五十音順)
1)NPO法人アートマネージメントセンター福岡
2)NPO法人あすも特注旅行班
3)NPO法人おうちプロジェクト
4)NPO法人ハッピーライド
5)NPO法人ママワーク研究所
6)NPO法人わが家の119番
各受講団体は、塾長を務めるNPOマーケティング研究所の長浜洋二さんの講義を受講し、12月の最終報告会までに、自団体が抱えるマーケティング課題を分析し、解決のための施策計画を策定していきます。アカツキは事務局を務めるとともに、受講団体のフォローアップを担います。
オリエンテーション(8月11日)
開講に際して、受講団体の顔合わせとマーケティングを進めるためのファシリテーションを学ぶことを目的に8月11日(火)にオリエンテーションを実施しました。
まず前半では全参加者より団体・自己紹介を行いました。
後半はアカツキ代表理事・永田より、「NPOマーケティングで成果を出せる組織であるために」をテーマに、会議のファシリテーションや草莽塾を受講する上で注意して頂きたい点を紹介しました。その後、草莽塾で起こりがちな3つの事例をもとに、その解決策をグループで検討するワークを実施しました。
第1回講座(8月22日)
第1回講座を8月22日(土)に開催しました。講座ではNPOマーケティング概論のふりかえりから、内外部環境分析やターゲティング、ペルソナ設定などについて、講義と全部で3回のワークを通して学びました。昨年度より塾前半の講座が2日間増えたことで、より丁寧な解説を受けながらじっくりと理解を深めていきました。
開催にあたって、まず主催者である福岡市の藤崎さんよりご挨拶を頂きました。
講座冒頭では、長浜さんより第0回(応募説明会)で解説した、NPOにおけるマーケティング・プロセスや成果の定義をふりかえりました。NPOならではの難しさとして、自らの成果や組織の在り方を定義する必要があり、NPOは何をいつまでに実現するのかを自分で定め、社会に伝え、共感と納得を得なければいけません。それを実現するために、草莽塾in福岡ではマーケティングによる課題解決のための施策を検討していきます。
マーケティングではまず団体内外の環境を分析する必要があります。自団体の成果と受益者を定義し、最適な事業を展開していかなくてはなりません。
そこでまず受講団体は、自団体のステークホルダー(利害関係者)を洗い出し、どういった関係性の中で事業を行っているのか改めて整理しました。受益者と競合だけではなく、支援者や協働パートナーが多岐にわたることもNPOならではの特徴と言って良いでしょう。微妙な関係性のバランスの中で事業を推進する必要があります。
また、ステークホルダーや、政治・経済・社会・技術(PEST)が自団体に及ぼすチャンスとリスクを分析し、自団体を取り巻く環境を詳細に理解する必要があります。同時に、自団体の強みと弱みを的確に理解し、外部市場からのチャンスとリスクに対処していくか把握しなくてはいけません。2つ目のワークではこれらの内外部環境分析を行いました。
内外部環境を把握した後、自団体のマーケティング課題を解決するためにアプローチするターゲット像を明らかにしていきます。具体的には、年齢や性別といった人口統計的変数、寄付・参加頻度といった行動的変数などで市場を分割し(セグメンテーション)、ターゲットを絞り込んでいきます。そして、ターゲットを具現化した人物像(ペルソナ)を設定し、そのターゲットに対してより効果的な施策を提示するために活用していきます。
最後に全参加者からの感想や疑問、学びをシェアし、6時間半に及ぶ第1回を終了しました。9月12・13日に開催される第2回講義までの間、受講団体は宿題に取り組み、長浜さんとのやりとりを通して、内外部環境分析やターゲティングを行っていきます。
これから半年間、どんな計画や成果、アイディアが生まれていくかとても楽しみです。アカツキも、精一杯サポートさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。