総会トークイベント「アカツキ VS SDGs」開催しました

5月19日、BASES福岡においてアカツキの総会を開催しました。その総会に先立ち、同会場で「アカツキ VS SDGs」と銘打ったトークイベントを、会員を対象とした少人数で行いました。

もともとの趣旨は、昨年8月からアカツキ職員となった、白神(しらが)を会員の皆さんに知っていただこうというものでしたが、打ち合わせの段階で、白神のいままでの職歴やいま取り組んでいることなどを掘っていくと、最近話題の「SDGs(持続可能な開発目標)」というキーワードにたどり着いたため、そこを切り口にしよう!ということになりました。

当日は、まずは永田が進行役となって、白神がやってきた仕事や活動のこと、趣味やアカツキと出会うまでのお話などをご紹介しました。
途中、アカツキのメンバーの中でもっとも最初に会ったのは、10年以上前にファシリテーショングラフィック講座の講師だった志賀(理事)だったという話から、グラフィックレコーディングとの違いに脱線したりもしました。

今回は、知識を増やすための場ではなく、考え方をみんなで深掘りしてみようということで、SDGsの活用方法というよりも、1992年のリオサミットまでさかのぼり、SDGsができた経緯や趣旨、MDGs(ミレニアム目標)との違い、ESDやESG投資、ISOなど「似たようなものがいっぱいあって、よくわからないね」と言いながら、参加者みんなのお互いの知識を持ち寄ってわいわい話しました。

国連で採択された文章「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、前文や宣言の部分に「誰も取り残さない。最も遅れているところに第一に手を伸ばす」といった大事なことが書かれています。
また、17の目標、169のターゲットの下に230の指標があるけれども、その評価指標の具体性によってTier1〜3の段階に分かれていることはあまり知られておらず、日本語での公開や普及は進んでいません。

今回、「アカツキ VS SDGs」と銘打ったのには、本来、自由に自分たちの目標を立てることができることが魅力のNPO法人が、まるで国連が提示したSDGsという「公益的」メニューから選ぶことが当たり前になりつつあるような雰囲気、そしてそれが経済成長・資金調達を主にして語られることに違和感を覚えたことからでした。

しかし、SDGsの根底にある「権利ベースアプローチ」は、アカツキの仕事の立ち位置と近しいとも感じており、また何かの機会に共有したいと思いました。