「NPO法人事務体制整備ノート」活用講座開催報告

2016年度に福岡県とアカツキで制作した「NPO法人事務体制整備ノート」活用講座を、北九州と福岡で開催しました。
北九州は約20名・福岡は約70名程度の参加があり、多くの方が「事務」という地道だけど大切なお仕事に関心を持っていただけたことを、とても嬉しく感じています。

登壇者として、事務ノート開発時のモニターであった「NPO法人改革プロジェクト」の代表理事・立花さん、「NPO法人フードバンク福岡」の理事長・雪田さん、そして専門委員であった「認定NPO法人エコけん」の平川さんに参加していただき、アカツキも含め、過去の失敗事例や現在行なっている事務の工夫を話していただきました。

講座の中身は、実際に事務ノートを使いながら、法務・労務・会計・税務の間違えやすいポイントを解説したり、クイズ形式のワークでこちらから問題を出し、その答えを事務ノートを使って調べていただくという設計にしました。

これからNPOを始めようと考えている個人から、任意団体、10年以上のベテラン、弁護士、NPO支援センター、所轄庁行政職員まで幅広い層の方が参加くださいました。
頂戴したアンケートの内容も踏まえて今後改善を加え、出張バージョンや法務特化バージョンも検討します。

NPO法人は自己統治が原則です。ルールだから、罰則があるから、面倒だけどやらなきゃいけない!だけではなく、積極的に事務体制を整えることは組織のガバナンス(内部の緊張関係)を強め、結果的に業務効率化やチームの強化、信頼の獲得、事業の拡大や外部との連携を広げていくことにつながります。
逆に事務とその担当者を軽んじている組織では、次々職員が入れ替わったり、後になってから大きなミスに気づくことがあります。当たり前のことを適切に回していく事務仕事は、当たり前じゃない日々の努力と仕事の積み重ねです。