高柳×永田対談記事「理想と現実をつなぐもの」

アカツキ理事・高柳の経営する「株式会社ビッグトゥリー」が事業として運営している、ディスカッションの学びの空間「Dコート」
今回、そのDコートの記事で、高柳と永田の対談が実現しました!以下に一部抜粋していますが、気になった方はぜひご覧くださいませ。

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高柳:究極の民主主義を考えていたときだったからです(笑)当時、「みんなで決める」とか「みんなで考える」ということが、どこまで可能なのかと考えていました。実働する人・お金を出す人・受益者の関係に悩み、営利を目的とする会社組織だけですべてを網羅することは無理だという結論に至ったときでした。
しかし、永田さんの話を聞いて、「みんなで決める」という理想を実現できるかもしれないと思い、個人的な挑戦のつもりで引き受けたんですよ。

永田:そうですね。ギブ&テイクは、「自分が出したらその分返ってくる、返ってこなければ出さない」という考え方ですね。一方、「持ち寄る」とは「手放す」ことです。
たとえば、みんなでお菓子を持ち寄ったとき、食べる量や苦手なものは人によって違いますよね。でも、そこで楽しい時間を過ごせるのならオッケーなはずです。簡単に言えば、出す人と取る人が一致しなくてもいいということです。

高柳:私の現実と理想をつなぐものは「サボること」です。自分を許します(笑)私がこの10年、仕事を続けることができたのは適度にサボっていたからです(笑)すべてに全力を捧げていれば、理想への道は続かなかったでしょう。
多くの人は完璧を求めすぎていて、理想を追いかけている人はものすごく働くイメージがあります。これでは理想にはたどり着かないと思います。一緒にいる人も疲れるでしょう。「サボること」これが私の理想と現実をつなぐことです。

永田:大げさと思われるかもしれませんが、Dコートは「基本的人権を担保する場所」だと思います。自分の考えを聞いてもらうことができる。自分の発言を否定されない場所という意味です。
それは、本来私たちが人として誰もが尊重されるべき権利ですが、子どもたちに担保される場所は実は貴重です。だからこそ、Dコートの存在をとても大切なものだと思っています。