「寄付者の想いに寄り添うフレンドレイジング」を開催しました
2015年12月12日、東京から特別ゲストのお二人をお招きして、代表永田が以前からずっと待望していたイベントを開くことができました。
寄付者=活動の資金源 という目で見るのではなく、寄付者こそが社会を変える主役であり、また寄付者の心理や幸福度の変化そのものに着目したいと考え、タイトルは「寄付者の想いに寄り添うフレンドレイジング 〜ファンドレイザーと寄付者の経験から学ぶ〜」としました。
一人目のゲストは、日本生まれのNGOでは国内最大規模である「認定NPO法人AAR Japan [難民を助ける会]」の広報・支援者コミュニケーション担当である松浦純子さん。
日頃から“フレンド(友人)レイジング”という言葉を大切にする松浦さんは「相手のことを想い行動することが、支援者も、自分も幸せに。そして団体もとっても幸せになれる」という考えを持ち、日々の業務の中で起こること、具体的な支援者の変化のストーリーから、明日から取り組めるポイントを話してくださいました。
そして、お話の後にそのままワークショップに入りました。
2人1組で前提状況を設定し、「振込用紙にメッセージを書く寄付者」と「お礼を書くNPO職員」に分かれて自分の役割になりきり、実際に書いた内容を交換。お互いに読んだ後で感想等を意見交換し、全体で印象に残ったこと・気づきをシェアしました。
日頃は寄付を受け取る事が多いNPOの方が、逆の立場になって見えてくることに気づいたり、相手の立場になって想像力を働かせる必要などを感じていただきました。
二人目のゲストは、これまで14年間で40団体に総額600万円以上の寄付をし、かつご自身も、「NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」副代表理事、「認定NPO法人日韓アジア基金」理事である大澤龍さん。
ご自身のこれまでの寄付遍歴をExcelで整理、分析した上で、以下のようにまとめくださいました。
・頼まれて寄付を始めたことは少ない
・先に人を知ってから活動を知り、応援を始める。活動の内容に入れ込むのは後から。
・若い人を応援したくなる
これは、普段アカツキが研修やセミナーでお話している、「LIKE=人の信頼で応援する気持ち」から「GOOD=活動内容を評価し支援する気持ち」へ移行していく事が多い という説明に当てはまります。
また、普段からボランティアとしても関わり、特に力を入れて応援している3つのNPO法人「シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」「エイズ孤児支援NGO PLAS」「マドレボニータ」を紹介し、支援することで逆に受け取った一番の贈り物は「人」と「お役立ち感」で、その次に事業進捗の喜び だという素敵なまとめをくださいました。
イベントの最後には質疑応答、そして三人での集合写真。懇親会までお付き合いくださいました。
3月には、同じメンバー/同じテーマで、アジア最大のファンドレイジング・カンファレンス「ファンドレイジング・日本2016」のセッションにも講師登壇します。これからも、この組み合わせにご注目くださいませ!!