「NPO法成立20周年記念フォーラム」に登壇しました
2018年3月19日、東京のアルカディア市ヶ谷にて「NPO法成立20周年記念フォーラム」が開催され、約180名の方が集まりました。アカツキ永田は、後半のファシリテーターを務めました。
本企画は、認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会、認定NPO法人日本NPOセンター、認定NPO法人まちぽっとの3団体が幹事団体となる実行委員会形式のプロジェクトであり、会の冒頭では日本NPOセンターの早瀬氏から挨拶がなされました。
フォーラム前半は、「社会を変えようとした、NPO法の意義と意味を考える」というタイトルで、当時中心的な役割を担った以下のメンバーで進められました。
■ 秋山 訓子さん(朝日新聞社 編集委員)
■ 堂本 暁子さん(元参議院議員、元千葉県知事)
■ 松原 明さん(認定特定非営利活動法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 理 事)
■ 山岡 義典さん(認定特定非営利活動法人日本NPOセンター 顧問/公益財団法人助成財団センター 理事長)
2018年は、NPO法成立と施行から20年にあたります。現在NPO法人数は5万を超え、社会制度として定着をしましたが、その立法プロセスが市民発の市民立法・議員立法であったことは、あまり知られていません。今回は、その背景で考えられていたことや、今だから語れる出来事が紹介されました。
法制定の歴史とプロセスについては、以下のページからもご覧頂けます。
NPO法立法過程記録の編纂・公開プロジェクト
NPO法(特定非営利活動促進法)制定20年の記録
フォーラム後半は、「これからの20年を一緒に考えよう」というタイトルで、社会起業家や若手の市民活動団体経営者が登壇しました。
■ 小沼 大地さん(特定非営利活動法人クロスフィールズ 代表理事)
■ 鈴木 薫さん (認定特定非営利活動法人いわき放射能市民測定室たらちね 事務局長)
■ 永田 賢介さん(特例認定NPO法人アカツキ 代表理事)
■ 村木 真紀さん(特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ 代表)
■ 吉岡 マコさん(認定特定非営利活動法人マドレボニータ 代表理事)
それぞれの活動の概要となぜNPO法人にしたのかが紹介され、意見交換ののち、「NPO法人だからこその意義や強みは、社会課題解決に留まらず、解決する人や価値を創造する人を増やし、最終的にはその価値をパブリックに埋め込んでいけることではないか」というまとめがなされました。
またフォーラム最後には、シーズ・市民活動を支える制度をつくる会の松原氏、関口氏にマイクが回され、「世代間分裂が問題というが、新しいことが生まれる時には常に起こっていること」「NPOは見る人によって輝きが変わることが豊かさ」などの発言で締めくくられました。
なお、フォーラム終了後の記念パーティーには、超党派様々な議員がお忙しいスケジュールから都合をつけてきてくださっていました。
それぞれの政治思想や立場を超えてつながるNPO法の意義や価値を、これから次世代に継承していく必要を感じました。