NPOの事務作業引き継ぎ支援もしています
認定NPO法人ソルト・パヤタスの、職員間での事務引き継ぎ作業をお手伝いしています。
NPO法人、特に認定を取得している場合、会計・労務・法務・税務など、それぞれの作業で高い水準の処理が求められます。
アカツキでは、2016年に作成したNPO法人事務体制整備ノートや福岡県のマニュアル・運営の手引き・定款などを使いながら、そもそもなぜ事務や情報公開が大切なのか、という、法や制度の一つ一つの意味と背景を確認するところからスタート。
法人の事務には一年に一回しかない作業も多いため、全て頭に入れるのではなく、情報の探し方やマニュアル化の方を重視しています。実際に作業に必要な書類も出して見た後、クイズ形式でのチェックなども行いました。
なお、我々は支援において「やらないこと」も大切にしています。例えば、会計事務作業においては、『作業代行』と『ソフト導入のみ行うこと』『NPO法人会計基準から入ること』です。
会計の基礎はあくまでもエビデンスの保管、仕分け、記録、ルール、業務フローの統一であり、また、管理会計・財務会計・税務会計などの目的と対象の区分と理解だと考えます。人の手を動かすことや基礎の理解なく、ツールを扱うことはできません。
また、数字や証憑は組織の経営健康状態を見る大事な言語の一つ!とあるNPO支援税理士の言葉を借りれば、アウトソーシングは「手足をもいでしまうこと」とも言えます。
コンサルティングの一つ一つの場面で、どこまでこちらが介入するか、またはしないかの判断は、未だに非常に難しいと感じますが、今この時と、団体の数年先、両方を意識しながら進めていきたいと思います。